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江戸を舞台とした小説を読んでいると、時間に関する文章も出てきます。
八つの鐘が鳴り始めた矢先に、美弥の声がした。
「飛燕の簪 神田職人えにし譚」P93-95 知野みさき
(中略)
「ええ、鍵も持たせてあるから一人でも店仕舞いできるんだけど、お漬物を半分こしたいから、六つまでには戻りたいわ」
江戸の時間表記は今とだいぶ違います。
「八つ」の鐘ってなんのこと?「六つ」には戻りたいと言われても、それが何時ごろなのか、ピンとこない。😣
なので、このページでは、江戸の時間についてまとめてみました!
江戸の時間
まず、江戸時代の時間の長さを表す単位は「一刻(いっとき)」。
一刻の半分の「半刻(はんとき)」。
一刻の4分の1の「小半刻(こはんとき)」がありました。
一刻は約2時間、半刻は1時間、小半刻は30分でそれより細かい時間の単位はありませんでした。
現代が秒まできっちりと時間管理しているのと対照的ですよね!
現代で時を表すときは何時何分とその瞬間を表しますが、江戸時代は「午の刻」というと正午を挟んだだいたい2時間くらいの時間帯を表していました。大雑把な気もするけど、それで事足りていたんでしょうね。
季節によって時刻の長さが変わる不定時法

現代は季節によって1時間の長さが変わったりしない定時法。
ところが江戸時代は、季節によって「一刻(いっとき)」の長さが変わりました。
それは夜明けと日暮れを基準として、その間を6等分したからです。(上図を参照してください!)
「夜明け」は日の出前の薄明かり、「日暮れ」は日没後の薄明かりをいうので、夏至ともなると「明け六つ」は今の時刻で午前3時50分頃「暮れ六つ」は午後7時50分頃でした(江戸=東京の場合)。
ウェザーニュース「6月21日は夏至 江戸時代に採用されたサマータイム』とは?」
その間は16時間もあるのですから、鐘と鐘の間の「一刻」の長さが約2時間40分になりました。逆に昼間の時間が一番短い冬至は「一刻」が約1時間50分と短くなります。季節によって時刻の長さが変わるので「不定時法」と呼ばれています。
一刻の長さが一定じゃない!
夏至と冬至で同じ一刻が1時間近く違う!

現代の我々の感覚からすると不便そうに思えます。
でも電気がなく夜は暗い。行灯や蝋燭といった照明はあれども高価で気軽に使えない。
なので人々は明るい時間働いて、暗くなったら休むといった具合に自然のリズムに合わせて生活していたんだって。
江戸時代の人にとっては理にかなった自然なことだったのかもですね!
江戸の時間の表し方
現代では「2時15分」といった感じで時間を表しますが、江戸時代はどうだったのでしょう?
江戸時代の時刻は、今のように⚪︎時⚪︎分でなく、「暮(く)れ六つ」などと表したんだ。これは、一日を、日の出から日の入りまで(昼)と日の入りから日の出まで(夜)に分け、さらに昼と夜それぞれを6つずつ同じ長さに分けて表したものなんだ。
一般社団法人日本時計協会 キッズタイム 「江戸時代の『時間』は今とどこが違った?」
今の午前0時が「真夜九つ」で、そこから「夜(よる)八つ」「暁(あかつき)七つ」「明(あ)け六つ」「朝(あさ)五つ」「昼(ひる)四つ」となり、今の正午が「真昼(まひる)九つ」で、そこから「昼(ひる)八つ」「夕(ゆう)七つ」「暮(く)れ六つ」「宵(よい)五つ」「夜(よる)四つ」となる。1じゃなくて9から始まって数字がへっていくって、ふしぎだよね。そのほか、十二の動物=十二支(じゅうにし)をあてはめて時刻を表すこともあったよ。
わ、わかりにくい。😓
つまり上の引用の内容からすると。
九つから始まって次第に数が減っていき四つで一旦終わって、また九つになるってこと?!😳
なんで、九から四に!?なんで数が減ってくの!😣
「九は最大の陽の数(縁起の良い数字)なので、これを基準とした」という説を読んだことがあります。 一見すると“数が減っている”ように見えますが、陰陽道に照らすと“数が増えている”のだそうです。 実際には「9の倍数」を示しているのだそうですが、そのままだと時を知らせる為の鐘を叩くのが大変なので、省略して一の位の数字だけを打ったのだ……ということらしいです。 つまり、「9×1=9:九つ」、「9×2=18:八つ」、「9×3=27:七つ」、「9×4=36:六つ」、「9×5=45:五つ」、「9×6=54:四つ」ということです。
Yahoo!知恵袋の回答より
干支で時刻を表す
時刻を表すのに、1日を12等分して、それぞれに十二支の動物を割り当ててもいました。
たとえば「卯の刻(うのこく)」というのは明け方の前後2時間を指しています。
真夜中の0時を「子の刻(ねのこく)」として、それ以降2時間刻みで丑、寅、卯、辰、巳と続きます。
そうすると昼の12時前後2時間が「午の刻(うまのこく)」です。
それで昼の12時ジャストを「正午」、正午前の時間帯を「午前」、あとを「午後」というんですね!
「草木も眠る丑三つ時」は午前2時ごろを指しています!
江戸で時刻を知る方法
江戸時代は、町中の「時の鐘」やお寺の鐘などで人々に時間を知らせてました。
まず「捨て鐘」といって3つ鳴らしてから、昼九つなら9回、暮れ六つなら6回というように鐘を鳴らしていたようです。

上の写真は埼玉県川越市に残る「時の鐘」。photoACの写真素材takasakuさんの作品。
江戸の時間、なんとなくでもお分かりいただけたでしょうか?
時代小説の中に出てくる時間が、現代だと大体何時ぐらいなのか、このブログでお分かりいただけたら嬉しいです!😄
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